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石原さとみ、出産後初の映画出演で新境地の母役「今の私だからこそ、できる役」 - スポーツ報知

 女優・石原さとみが、映画「ミッシング」(吉田恵輔監督、来年公開)に主演することが3日、分かった。昨年4月に第1子出産を発表してから、初の映画出演となる。

 石原が女優としてスクリーンに帰ってくる。2021年6月の俳優・藤原竜也主演舞台「終わりよければすべてよし」以来となる演技の仕事で、3月23日から撮影を開始し、現在も撮影中。脚本も担当した吉田監督のオリジナル作品で、娘の失踪事件をきっかけに、情報の荒波に巻き込まれ、傷つき翻弄されていく母親・沙織里を演じる。

 石原は、2021年に映画「そして、バトンは渡された」(前田哲監督)で、夫を何度も変えながら自由奔放に生きる母親を演じて以来、2回目の母親役となる。ただ、今回は役柄も正反対で、現実に子供を授かっての演技。「我が子という自分の命よりも大切な存在を知った今、この役柄は本当につらく苦しく精神が削られます。ですが、今の私だからこそ、できる役です。大きな覚悟を持って最後まで沙織里を生きていきます」と新境地の役柄に力を込めた。

 石原をキャスティングした吉田監督は「本作は自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品になります。執筆中から何度も手を止めてしまうほど、辛く苦しい現実を描きました。主演の石原さんを筆頭にキャスト達はメンタルが削られる芝居の連続だと思います。しかし、どんな状況でも前に進む強さ、他者への想像力や共感。人間の愚かしくも美しい瞬間を撮影できたら幸いです」とコメントした。

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