お笑いコンビ・霜降り明星が窮地に立たされている。春の改編で、TBSで放送中のレギュラー番組2つが打ち切りになったのだ。
「『霜降りミキXIT』と『オトラクション』(いずれもTBS系)の2つが打ち切りとなりました。『オトラクション』は当初は、出演者が音や声をテーマとしたアトラクションに挑戦するという特番でした。専用のセットが必要になるので、美術代だけで4000万円弱がかかりました。さすがに単発で終わらせるわけにはいかず、西川貴教と組んでレギュラー化しましたが、低視聴率が続きわずか1年での打ち切りです。『霜降りミキXIT』も、共演がミキにEXITと、まさに第7世代のスターが集結したドリーム番組でしたが、思うように数字が伸びませんでした」(テレビ局関係者)
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2018年に『M-1グランプリ』で史上最年少の王者となって以降、飛ぶ鳥を落とす勢いだった霜降り明星。ついに人気に陰りが出てきたのか。
「今回の打ち切りが霜降り明星のせいかといわれると、そうでもありません。粗品は数々の先輩芸人が認めるツッコミの力とMC技術を持っており、せいやも芸達者でアドリブに強い。ただ、そもそもテレビの視聴者層が高齢化していることもあり、今のメイン視聴者にとって、霜降り明星は“若すぎる”のかもしれません。
実際、霜降り明星の公式YouTubeチャンネル『しもふりチューブ』は、登録者数154万人(3月31日現在)と、大人気です。同じく第7世代といわれているEXITは、お笑いの枠を超えた活躍をしています。とくに、りんたろー。は美容系のインタビューを数多くこなし、“美容男子”としてYouTubeや雑誌などに活動の場を広げています。第7世代を支持する若い層は、そもそもあまりテレビを観ませんし、当人たちもテレビに強いこだわりがあるわけではないんです。テレビ業界的には、一時のフレッシュさを失い、彼らが“オワコン化”したといえるかもしれませんが、逆にいえばテレビ業界そのものが“オワコン化”しているんです。これからも、第七世代はそれぞれの畑で活躍するつもりでしょう」(芸能ジャーナリスト)
テレビ業界の落日。象徴的なのは、霜降り明星の後任番組だという。
「『オトラクション』の後番組は『サンドウィッチマンのどうぶつ園飼育員さんプレゼン合戦 ZOO-1グランプリ』です。これまでは何かにつけ『お笑いBIG3』といわれる、ビートたけし、タモリ、明石家さんまのMC番組が制作されてきましたが、コロナ禍における制作費削減の影響で、高額なギャラを支払うことが難しくなってきました。そこで、比較的安価で、なおかつテレビ黄金期から知名度があり、視聴者ウケのいい中堅芸人のMC起用が多くなっています。たとえば有吉弘行は『人気が出てもギャラは上げないので、費用対効果が高い』と制作側にも重宝されています。それより若いと、千鳥や、かまいたちなどでしょうか。しかし、彼らもアラフォーですからね。テレビの視聴者も出演者も、高齢化が進んでいるというわけです」(前出・芸能ジャーナリスト)
この先、お笑い“第8世代”が出てきたら、ますますテレビ出演が減っていくかもしれない。
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