櫻坂46が19、20日の2日間、山梨・富士急ハイランドコニファーフォレストで、野外ライブ「W-KEYAKI FES. 2022」を開催した。先月実施予定だったが、メンバーが新型コロナウイルスに感染し中止に。リベンジの振り替え公演となった。千秋楽では一期生の尾関梨香(24)原田葵(22)の卒業セレモニーも行われ、涙でメンバーたちが見送った。

2日目の千秋楽公演冒頭の「太陽は見上げる人を選ばない」で、大きな水柱が上がった。キャプテン菅井友香(26)が「『W-KEYAKI FES. 2022』、最終日を迎えました。イエーイ!」と叫び、「一度は断念せざるを得ませんでしたが、たくさんの方々のおかげで開催することができました。今日は一緒に最高の夏の思い出を作りましょう!」と笑顔で呼びかけると、大きな拍手を浴びた。

続く「Buddies」の間奏で、二期生の山崎天(16)も「おぜさん(尾関)と葵さ~ん! 今日はおふたりが今までで一番楽しかったって思えるようなライブにしたいので、皆さん、盛り上がっていきましょう。最高の思い出にしましょう!楽しむぞ~!」とアピール。客席ではペンライトが大きく揺れた。

雨の中の野外ライブだったが、メンバーたちは前向きだった。尾関は「寂しい気持ちもあるんですけど、今は皆さんとメンバーと、たくさん笑って過ごしたいなと思います」と話し、「みんなのパワーで止ませましょう!」と宣言。原田も「一度は最後にライブができないなのかなって寂しい思いもあったんですけど、たくさんの方々のおかげで開催することができてすごくうれしいです。雨をみんなで吹き飛ばすくらい盛り上がっていけたらと思います!」とほほ笑んだ。

この日は、櫻坂46改名直前の20年10月に欅坂46として最後に発売したアルバムの収録曲「コンセントレーション」「カレイドスコープ」を有観客で初パフォーマンス。メンバーが客席に向かって放水するシーンもあり、雨の降りしきる中で最新シングル「五月雨よ」も披露。「流れ弾」「BAN」とシングル曲を続けて本編を締めた。

アンコールでは原田が白とピンク、尾関が赤のドレス姿で登場し、ファンやメンバー、スタッフや家族らへの感謝を伝えた。欅坂46時代のユニット曲「音楽室に片思い」「バスルームトラベル」「バレエと少年」も、20年10月に櫻坂46に改名して以降初披露した。

原田と尾関はメンバーたちから一輪ずつ花を渡され、涙して抱き合った。菅井は「2人はたくさんの笑顔をプレゼントしてくれました。そんな2人だからこそ、これからの未来はとっても輝いていると思います」と感謝し、「すっごく寂しいんですけど、皆さんも同じ気持ちかなと思っているんですけど、私たちみんなファミリーだからね。2人のこれからを皆さんと応援して見守っていけたらと思います。皆さん、これからも2人の応援、よろしくお願いします!」と呼び掛けた。

ラストの「危なっかしい計画」では、メンバー全員が「原田葵」「尾関梨香」と書かれたタオルを掲げた。尾関と原田は「バイバイ」「大好き!」と手を振りながら、ステージから去って行った。 【横山慧】