Q.編入試験を受ける決断をした経緯は。
A.1か月がたったが、あまり深く考えるということではなく、ほかの棋戦の対局も入っていたので、目の前の対局を全力でこなしていた。その中であまり考える余裕はなく、挑戦してみたいという気持ちが出てきたので、そうすることにした。
Q.試験を受ける意気込みは。
A.正直、自分の実力からすると厳しい戦いになると思うが、試験までにできるかぎりのことをして、全力で挑みたい。
Q.将棋ファン、子どもたち、特に女の子たちは注目すると思うが、どのように思うか。
A.自分自身、悔いのないように過ごしていきたいと思っているが、そういった中で周りの皆様に何か届けられればいいと思う。
Q.女性初という点についてはどのように感じるか。
A.これだけ多くの方々に注目されるのをうれしいと思うと同時に、こういうことが珍しくないような社会になればいいと思う。私自身は自分のことで精いっぱいなところもあるので、目の前のことに全力で取り組めたらと思っている。
Q.将棋における男女の差はどう感じているか。
A.現状はかなり差はあると感じているので、少しでも埋められるようにしたい。おとなりの囲碁界では男女関係なくきっ抗している印象を受けるので、そういったことも私自身の刺激となっている。
Q.プロ棋士に対する思いは?
A.奨励会に編入したときはかなり意識していた。プロ棋士になることだけを考えていた。今はどちらかというと、そういうわけではなくて、純粋に将棋が大好きで、少しでも自分の棋力向上を目指して、強い方々と対局したいという思いがある。
Q.成績が上がった要因は。
A.昔は時間重視で勉強していたが、勉強のしかたを変えたところもある。AIがすごく強くなっている中で、自分の個性を出せる将棋を指したいと考えている。勝敗に限らず、自由度の高い将棋を指していきたいと思っているのが、結果的によくなっている理由なのかなと思う。
Q.AIをどのように研究に取り入れているのか。
A.すべてをAI通りに指せるわけではないので、AIがよしとしている部分と、自分が指しこなしていける部分が一致したところを落としどころとして使っている。すべてをAIに頼っているわけではない。
Q.若手はかなりAIで研究をしているが、対策は。
A.対策は相手によって変わると思うが、相手がどうこうというより、自分が力を出し切れるよう対策を練って戦いたい。
Q.合格した場合は女流棋士の活動も続けるのか。
A.そのつもりではいるが、まだ現実にそうなったわけではないので、そうなったときに考える。
Q.相談した人からはどんなことばをかけられたのか。
A.身近な人にちょっと話をしたくらいだが、私の体調を気遣ってくれることばばかりだった。そういったことばが、かえって挑戦してみたいという気持ちに変わった。両親も、とにかく体調を気遣ってくれた。
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