俳優石濱朗(いしはま・あきら、本名同じ)さんが26日午後、入院先の埼玉県内の病院で老衰で死去した。87歳。所属事務所によると、通夜、葬儀は近親者のみで行う予定という。

石濱さんは16歳だった1951年に映画「少年期」でデビュー。1954年の映画「伊豆の踊子」では美空ひばりの相手役を演じた。ほか小林正樹監督の「切腹」など、昭和の時代から数多くの映画やドラマで活躍し、木下恵介監督、野村芳太郎監督ら名監督の作品でも存在感を示した。近年も2008年のドラマ「相棒 Season7」に出演するなどしたほか、日本映画俳優協会の理事長を務めたこともあった。

同事務所によると、19年の映画「みとりし」(白羽弥仁監督)への出演を最後に体調を崩して入院。そのまま息を引き取る形となった。