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【産経抄】1月18日 - 産経ニュース

プロ野球界には昭和の時代から、「人気のセ・リーグ」に対して「実力のパ・リーグ」という言葉が存在する。ただ観客動員数では以前より差が縮まってきた。昨日訃報が伝えられた野球漫画の巨匠、水島新司さんの貢献も大きかったはずだ。

▼代表作の一つである「あぶさん」の連載は昭和48年に始まった。主人公の「あぶさん」こと大酒飲みの強打者、景浦安武は、当時の南海ホークスにドラフト外で入団したことになっている。もちろん水島さんのひいきの球団だった。「飲んべえでも一打席の瞬発力はしらふに負けんやろ。代打でええか」。監督兼捕手だった野村克也さんから入団の許可を得たのは有名な話だ。

▼親会社がダイエー、ソフトバンクと変わってもあぶさんの活躍は続く。41年にわたる長期連載では、球界関係者が次々と実名で登場した。知名度の上がった選手のやる気にもつながった。

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