女優の米倉涼子が14日、都内で主演を務めるAmazon Originalドラマ「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(17日配信)の完成披露イベントに共演の松本穂香、城田優、遠藤憲一らと出席した。
佐々涼子氏のノンフィクション小説が原作。海外で亡くなった人の遺体を国境を越えて遺族に送り届けるスペシャリスト・伊沢那美(米倉)らの活躍を描く。
米倉は、昨年9月に「急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害」でドクターストップとなり、ミュージカル「シカゴ」の米ブロードウェー公演と日本公演の降板を発表。この日は厚底スニーカー姿で登壇し、約45分間ステージに立ちっぱなしだったが、元気な姿でトークを披露した。
シングルマザーの剛腕社長役の米倉は、もともと原作小説を読んでいたといい、「とても感動して読んだ作品だったので、感動しちゃって。(ドラマ主演の)オファーが来て、二つ返事で『はい!』と。国際霊柩送還士という職業があることを伝えたいと思ったので使命だなと思いました」と本作への思い入れの深さを明かした。
国際霊柩送還士を演じるに当たり、米倉は「国際霊柩送還士の方や、エンバーミングをやられている方のところに直接お伺いして、どういう風にご遺体に対して思いを持ってお仕事されているのかをお聞きしました」と余念のない役作りを語った。「それと、ご遺体や顔を修復するシーンの練習のために、エンケンさん(遠藤憲一)の写真を参考に唇を粘土で作って、お渡ししました」と仰天エピソードを明かした。
遠藤は「プレゼントっていうから何かと思って開けたら自分の唇でびっくりよ」と目を丸くしながらも、「現場の涼子ちゃんは、誰よりも表現に対してのこだわりがすごい」と絶賛。米倉は、照れくさそうに「うそつき~!」とつっこむなど、和気あいあいとトークした。
イベントでは、共演陣から“撮影中に一番泣いていた人”に米倉の名前が挙がると、「死と向い合う役だったので、ひとつひとつの別れやストーリーがあるので、わざわざ泣いたというより泣かされたという感じでした」と振り返り、「生きることのはかなさ、ありがたさを感じさせてくれるドラマで、期待を裏切らない作品になっていると思います」と力強くアピールした。
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