歌手の八代亜紀(73)が、免疫の異常により自分の身体を攻撃してしまう症状の「膠原(こうげん)病」を患ったため、年内の活動を休止することを12日、公式サイトで発表した。

八代の所属事務所は「八代亜紀の2023年内活動休止に関しまして、応援してくださっているファンの皆様、関係者の皆様にご心配、ご迷惑をおかけいたしましたこと深くお詫び申し上げます」と謝罪し「8月下旬に本人より体調不良の報告があり、いくつかの病院で診察を行ったところ、膠原病と診断を受けました。病気と向き合い、治療に専念するため、誠に勝手ながら2023年内の活動を休止させていただきます。療養期間中は温かく見守っていただけますと幸いです」と報告した。来年の活動再開時期については、めどが立ったらあらためて報告するとしている。

八代もコメントを寄せ「応援してくださっているファンの皆様、関係者の皆様、この度はご心配、ご迷惑をおかけして本当にごめんなさい。膠原病の治療に専念するため、2023年いっぱいはお仕事をお休みさせていただきます。少しの間、大好きな歌と絵から離れなきゃいけないのは寂しいけれど、必ず元気になって戻ってきますので待っててね。また皆様とお会い出来る日を楽しみに頑張ります!」と呼びかけた。

◆膠原病 病原体から身を守る免疫の異常により、自らの身体を攻撃する「自己免疫反応」でさまざまな部位に慢性的に炎症が現れる疾患の総称。最も多いとされる関節リウマチの他、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群など、100種類以上の疾患が該当するとも言われる。炎症は皮膚だけの場合と、筋肉、骨、関節、血管、内臓などに生じるケースに分かれる。全身症状は発熱、全身倦怠感、関節痛など。関節症状は手指の痛みが多く、肘、膝などの関節炎もみられる。皮膚では、両ほおに赤い発疹ができるケースなど。また、継続的な発熱、倦怠(けんたい)感があったり、紫外線に反応するケースなどもある。疾患により治療法は分かれるが、主にステロイド治療など。男性より女性に多く見られる。