自身初の漫画家、そして視覚障害者の難役に挑む山下は「物理的に見えなくなった事で何に気付き何が見えるようになるのか。障害として受け取るのではなく、生きる強さに変換して少しでも勇気を受け取ってもらえるよう、真摯(しんし)に作品作りに取り組んで参ります」とコメントしている。また、約6年ぶりに王道ラブストーリーを演じる点にも注目だ。
監督を務めるイ・ジェハンは、『私の頭の中の消しゴム』のほか、日本で撮影した映画『サヨナライツカ』(10年)を監督。以降、『戦火の中へ』、『第3の愛』、『オぺレーション・クロマイト』など幅広い作品を演出し、恋愛映画の名手であり、グローバル感覚を備えた監督として評価されている。今作は、『私の頭の中の消しゴム』同様、号泣必至のラブストーリーになりそう。監督は「日本を代表する情熱的な俳優・山下智久さんと作品をご一緒することができて本当に光栄です」と、山下との初タッグに気合が入る。
■山下智久のコメント(全文)
以前から、イ・ジェハン監督のファンでもありましたので、今回のお話を頂いた時、とても光栄に思ったのと同時に、この作品を見て下さる方に何を受け取ってもらえるか深く考えました。
視力を失うという厳しい現実を突きつけられた真治が耳の聞こえない響と出会う事で、どう成長し何を乗り越えていくのか。昨日までのあたりまえが、突然奪われてしまう。そんな状況の中、人生で何を大切にするべきか、真実の愛をそっと見せてくれるような優しい作品にしたいと思いました。
物理的に見えなくなった事で何に気付き何が見えるようになるのか。障害として受け取るのではなく、生きる強さに変換して少しでも勇気を受け取ってもらえるよう監督、そして共演者の方々始め、現場にいるすべての皆さんと力を合わせて真摯に作品作りに取り組んで参ります。完成を楽しみにしていただけたら幸いです。
■イ・ジェハン監督のコメント(全文)
このような意味深い作品で日本の観客にお会いできると思うと、とても嬉しく胸が高鳴ります。日本を代表する情熱的な俳優・山下智久さんと作品をご一緒することができて本当に光栄です。 『SEE HEAR LOVE』を通して「見る」というものが何なのか、「聞く」というものが何なのか、そして「愛する」というものが何なのかを濃密に追求し、掘り下げていきたいと思います。
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