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SixTONESニューシングル「僕が僕じゃないみたいだ」発売、グループ第2章の“起点”となる楽曲に - ORICON NEWS

 SixTONESが2月17日にニューシングル「僕が僕じゃないみたいだ」をリリースする。表題曲「僕が僕じゃないみたいだ」は、メンバーの松村北斗、森七菜のW主演による映画『ライアー×ライアー』の主題歌。SixTONESが映画主題歌を担当するのは、今回が初となる。これまでは“クール”“ロック”“エッジー”というイメージが強かった彼らだが、今回の楽曲では全員が純白の衣装をまとい、これまでのムードとは一線を画した“儚さ”を表現している。

松村北斗から始まる歌い出し「楽曲の根底に流れる感情をしっかりと際立たせている」

 映画『ライアー×ライアー』の主題歌として話題を集めている新曲「僕が僕じゃないみたいだ」。“ウソから始まる、ありえない恋”を描いた映画とリンクしたこの曲は、自分らしくいられないことのもどかしさをテーマにした、SixTONESのシングルとしては初めてのラブソングだ。

 映画の主人公は、女子大生の湊(森七菜)と、義理の弟で同い年の透(松村北斗)。性格が合わずギクシャクしていた二人だが、ある日、ひょんなことからギャルメイクの高校生姿に扮して街に出た湊が偶然、徹と遭遇。「JKの“みな”」という湊のウソを信じた透は、みなにアタックをかけ、真実が明かされないまま、湊は“みな”として透と付き合ってしまう、というのが本作のストーリーだ。

 SixTONESの楽曲「僕が僕じゃないみたいだ」は、映画の物語に寄り添いながら、女性を愛することで“僕が僕じゃないみたいだ”という葛藤を抱える“僕”の姿をリリカルに描いている。愛すれば愛するほど、本気になればなるほど、どうしても自分を飾ってしまう。“今のままでは君といられない”と不安に思うあまり、本当の自分の姿を見せることができず、ウソを重ねてしまうーーそんな切ない恋心をシンプルな詩情溢れる表現で綴っているのだ。

 切ない歌詞とは対照的に、サウンド自体は極めてポップ。爽やかな疾走感をたたえたビート、華やかなストリングスなど、生楽器の響きを活かしたアレンジも印象的だ。不安や葛藤を含んだ恋愛感情を描いた歌詞、そして、J-POPの王道ともいえるサウンドメイクのコントラストもまた、この楽曲の魅力だろう。

 もちろん、メンバー6人のボーカルも素晴らしい。歌い出しは、映画の主演をつとめる松村。儚さと憂いをたっぷりと注ぎ込んだ歌声には、「僕が僕じゃないみたいだ」という楽曲の根底に流れる感情をしっかりと際立たせている。その直後にビートが加わり、テンポアップ。“またウソをついてしまった”と吐露するパートをジェシーが素直な表現で響かせ、“君”に対する複雑な思いを森本慎太郎がストレートに描き出す。さらに京本大我と田中樹がキレのあるハーモニーでサビへの助走をつけ、全員で「僕が僕じゃないみたいだ」から始まるメインのフレーズをユニゾン。その直後に冒頭のフレーズを今度は高地優吾が歌い上げ、楽曲が持つ切なさを増幅させている。

 メンバーそれぞれの特性を活かした歌割も見事だが、もっとも印象的だったのはサビのパート。全員が同じメロディを歌うのだが、ただきれいに合わせるのではなく、6人の個性をぶつけ合うことで、激しく揺れ動く感情を表現しているのだ。まったく違ったキャラクターを持つ6人が、お互いに全く遠慮することなく、持てる力を真っ直ぐに注ぎ込む。そのなかで生じる化学反応こそがSixTONESの魅力なのだと、この曲は改めて証明しているのだと思う。

白の衣装に身を包み、“ダンスなし”“マイクスタンド6本”によるパフォーマンスが話題に

 SixTONESの公式YouTubeチャンネルで公開された「SixTONES - 松村北斗W主演「ライアー×ライアー」メンバーだけで鑑賞会」で松村は、映画のエンドロールで「僕が僕じゃないみたいだ」が流れた瞬間、「それまで本編は、一人で頑張ってきたわけじゃない? 最後に『大丈夫だよ』ってSixTONESが支えに来てくれた感じはあった、って言っとくよ」と笑顔でコメント。冗談っぽく話しているのだが、この言葉からは、メンバーの支えで撮影を乗り切ったこと、そのことを象徴するのが「僕が僕じゃないみたいだ」であることを感じ取ることができた。

 MVでは前述した通り、全員が白の衣装を着用。振り付けはなく、カメラ目線で歌詞をまっすぐに伝えるシーンが中心だ。これまでのMVでは、恵まれたフィジカルとダンス・センスを存分に活かしてきた彼らだが、今回は歌の表現にフォーカス。メンバーそれぞれの切ない表情を堪能できる。また「ミュージックステーション」「ミュージックフェア」などの音楽番組では、“ダンスなし”“マイクスタンド6本”によるパフォーマンスを披露。ここでもMVと同様、メンバーのアップも挿入され、メンバー個々のボーカルの魅力を体感することができた。

「日本語と英語を融合させた歌詞を気持ちよく響かせるボーカルは、まさに絶品」

 シングルのカップリング曲も充実。「Strawberry Breakfast」は、海外のクリエイターによるダンス・チューン。ソウル、ファンク、ディスコなどを織り交ぜながら、現代的なポップミュージックに昇華したサウンド、そして、日本語と英語を融合させた歌詞を気持ちよく響かせるボーカルは、まさに絶品だ。

 エキゾチックな雰囲気のトラックが印象的な「Bella」は、ラテン経由のヒップホップ・ナンバー。快楽的なビートを的確に捉え、官能的なフロウを奏でるパフォーマンスからは、メンバー6人のラッパーとしての資質の高さが伝わってくる。

 さらに生楽器の響きとエレクトロを組み合わせた「Call me」、3rdシングル「NEW ERA」に箏、十七弦、津軽三味線、尺八、和太鼓等の和楽器などを加え、和のテイストをさらに強めた「NEW ERA(Japaniezed Rearrenge)」を収録。ジャンルと国境を超えた充実のシングルに仕上がっている。

 1stアルバム『1st』(2021.1.6)で“クール”“ロック”“エッジー”に象徴されるスタイルを提示したSixTONESは、その場所に留まることなく、奔放かつ勇敢にネクストステージに向かおうとしている。現代的な音楽性と高いパフォーマンス力によって、世界に発信できるグループへ。シングル「僕が僕じゃないみたいだ」はまちがいなく、彼らの新たな起点となる作品だ。

「僕が僕じゃないみたいだ」

 SixTONES、初の映画主題歌シングル発売!
デビューからファーストアルバムまで、クール/ロック/エッジといったイメージの強いSixTONES。その“第2章”の始まりとでもいうべき今作「僕が僕じゃないみたいだ」は松村北斗(SixTONES)と森七菜のW主演で話題の映画『ライヤー×ライヤー』主題歌。

 サウンドも、ビジュアルも、これまでのSixTONESからは一線を画した作品でありながら、それでいてやはりSixTONESでしか表現できない儚い世界観をまとった、まさに“SixTONES流、至極のポップソング”が完成!

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