官能にして蠱惑…瀬々敬久、HYDE、松本幸四郎、アンミカら「唄う六人の女」にコメント - 映画ナタリー

映画「唄う六人の女」より、HYDE、松本幸四郎、アンミカ、瀬々敬久、スクールゾーンの橋本稜と俵山峻、鈴木福、大橋裕之、ヨーロッパ企画の土佐和成、佐々木史帆、牧有太らのコメントが一挙到着した。

「唄う六人の女」ビジュアル

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竹野内豊と山田孝之がダブル主演した本作は、美しくも奇妙な6人の女たちが暮らす森で、2人の男が監禁されるスリラー。森に迷い込んだ萱島と宇和島を、竹野内と山田が演じた。6人の女役で水川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、萩原みのり、桃果、武田玲奈も共演している。

幸四郎は「唄う六人の女と何度も見つめ合った僕は禁断の思考に突っ込んでいた。綺麗で音楽的で凄艶な世界に至福。石橋監督はスゴツヤ！」、アンミカは「石橋監督の唯一無二の世界観と映像美に心奪われ、メッセージを強く感じました」、瀬々は「官能にして蠱惑、幻想にして奇想。スタンリー・キューブリック、ケン・ラッセル、鈴木清順、ケネス・アンガー、世界の名だたる映画監督の作品を思いだした」とつづった。そのほかのコメントは下記の通り。

「ミロクローゼ」の石橋義正が監督した「唄う六人の女」は全国で公開中。

HYDE（ミュージシャン）コメント

とても面白かったです！
怖いけど森に住みたくなった。
人間が一番怖い。
大切なものって何だろな？
難しいけど。
僕はもうカエルと帰ります。

松本幸四郎（歌舞伎役者）コメント

なぜこれほどまでに“凄艶”なのか。
殴る時も、舐めるときも、アレをアレで潰す時も、凄い艶がある。
唄う六人の女と何度も見つめ合った僕は禁断の思考に突っ込んでいた。
綺麗で音楽的で凄艶な世界に至福。石橋監督はスゴツヤ！

アンミカ（モデル・タレント）コメント

石橋監督の唯一無二の世界観と映像美に心奪われ、メッセージを強く感じました。
妖艶で不思議な、喋らない六人の女性に魅了され、陰陽な2人が翻弄....されているのか、させているのか。。
そして、私たちは当たり前と思っているものに向き合い、考えさせられる…。

瀬々敬久（映画監督）コメント

官能にして蠱惑、幻想にして奇想。
スタンリー・キューブリック、ケン・ラッセル、鈴木清順、ケネス・アンガー、世界の名だたる映画監督の作品を思いだした。
だが、持続可能な社会を主題にしたエモーショナルな物語が心打つ、紛れもない恋愛映画。爽快にして、魂もって行かれる。

スクールゾーン橋本稜（芸人）コメント

始まってすぐ映像美に飲み込まれ気が付いたらその世界に入り込んでいて、
見終わった後もまだどこかその世界の事を考えている自分がいます。
エンドロールまで必見です。

スクールゾーン俵山峻（芸人）コメント

人の手がほとんど入っていない自然を目の前にした時に、圧倒的な美しさと共に感じる少しの不気味さ、恐ろしさ。
その感覚が六人の女たちと重なりました。
夢の中にいるのに、グイッと現実に目を向けさせらるような体験でした。

鈴木福（俳優）コメント

主人公2人と森の女性たちの行動に、
私も翻弄されました。
大迫力の映像と、美しい音が、僕らをあの森に連れて行ってくれます。

ヴィヴィアン佐藤（美術家・ドラァグクイーン）コメント

森の女たちの狂気と人間社会の男たちの狂気。「狂気」とは二者択一の選ばれなかった方の別名だ。
私たちは対岸を「狂気」と呼び、思考停止に陥らないようにするにはどうしたら良いのか。
この作品はヒントを与えてくれる。

大橋裕之（マンガ家）コメント

土と血の匂いを確かに感じる美しい映像と妖しい展開。
緊迫した中でも、宇和島（山田孝之）が酒を持って行くとこはちょっと笑いました。
小一時間ぐらいで戻れるならあの森へ行ってみたい。

赤松玉女（京都市立芸術大学学長・画家）コメント

とにかく美しい映像、妖しい物語に引き込まれました。アオイヤマダさんと竹野内豊さんの水中のシーンは、白日夢のようでした。

土佐和成（ヨーロッパ企画・俳優）コメント

気づけば僕も森の中にいました。
何がどうなって、こうなったのか。五里霧中。
いや、もっと。六女霧中です。

佐々木史帆（俳優）コメント

日本の風情たっぷりの描写なのに、ここではない異国に引きずり込まれたみたい。自然界に馴染めるだけの美しさを人間は持っているはずだからこそ、女たちは唄い始めてくれたんだ。心を澄ませて、受け取りたい。

小寺和久（脚本家）コメント

サイケデリックで欲望を刺激する映像の連続！どこに連れていかれるのかと思いきや、そこは今我々が生きている現実の世界。
行き場のない感情が幾度となく心に去来しました。
久しぶりに粗暴で凶悪な山田孝之氏も観られて大満足の一作でした。

牧有太（映画作家）コメント

とにかく目が離せない。
この作品は考えさせる。想像力を掻き立てる。
観終えたら、誰かと答え合わせをしたくなる。
強烈な“刺激物”だ。
あと山田孝之が、怖い。

SYO（物書き）コメント

日本では八百万に神を感じ、愛し、共生してきた。
その歴史──己に眠る血脈が、鮮烈に蘇ってきた。
自然との絆を結び直そうとしているいま。
映画の存在意義が問い直されているいま。
本作は時代の風を纏い、我々を原点へと連れ戻す。

細谷美香（映画ライター）コメント

あらゆる役柄に自然なリアリティを吹き込んできた竹野内豊とエゴが服を着ているかのごとき男を思い切り演じてみせた山田孝之。本作は2人の男と6人の女たちとの極限状態でのサバイバルを描くサスペンススリラーであり、先読みできない極上のエンターテイメントだ。
※映画サイト連動企画「語る六人の評論家」より

人間食べ食べカエル（人喰いツイッタラー）コメント

本作ほど「怪作」という言葉が似合う作品も中々ない。スリリングで不穏でサイケでフォークホラーな味わいも楽しめる、でもどんなジャンルにも属さない唯一無二の映画。凄いものを目にしました。
※映画サイト連動企画「語る六人の評論家」より

小野寺系（ライター）コメント

人々が目を逸らしがちな問題を、耽美的なアプローチで独創的に表現した本作は、紛れもなく作り手が強い意志や覚悟を持たなければ存在し得ない、作家主義的なものに仕上がっている。このように作り手の思いを前面に押し出していくアグレッシブな姿勢こそ、いま日本映画界に求められているものなのではないか。本作「唄う六人の女」には、現代に失われつつある熱気が、確かに備わっているのである。
※映画サイト連動企画「語る六人の評論家」より

ハシマトシヒロ（ライター）コメント

「唄う六人の女」の女性たちは、もちろん魅力的だ。物語の冒頭、優雅に羽をむしってゆっくりと「蝉」を食べる水川あさみがあまりにも不穏かつ魅惑的で、目が離せなくなってしまった。その瞬間から、ただスクリーンを眺めていただけの観客であったはずなのに、竹野内豊、山田孝之に続く三人目の男として、自分自身も囚われの身となってしまった。
※映画サイト連動企画「語る六人の評論家」より

新谷里映（映画ライター）コメント

文明の産物を纏わずに身ひとつになったとき、自然に放り込まれたとき、普段は美しいと思っていた自然に人は畏敬の目を向ける。映画「唄う六人の女」を観て感じたのは、そんな畏敬につながる美しさだった。
※映画サイト連動企画「語る六人の評論家」より

松崎健夫（映画評論家）コメント

表層的な印象に惑わされることの愚かさを徐々に突きつけてゆく意外な展開。その向こう側に「唄う六人の女」の真のテーマが隠されている。予測不能な物語の先にあるものが、わたしたちの暮らしに直結した深刻な社会問題であるからこそ、異質なものと共鳴し協調することの意味を今作はわたしたちに悟らせるのである。
※映画サイト連動企画「語る六人の評論家」より