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【ベルリン映画祭報告】今年は「すずめ」に注目 - 読売新聞オンライン

 ドイツ・ベルリンで16日(日本時間17日未明)、ベルリン国際映画祭が開幕します。ベネチア、カンヌと並ぶ世界三大映画祭の一つで、権威のある映画祭です。今年は最高賞の金熊賞を競うコンペティション部門に、新海誠監督のアニメーション作品「すずめの戸締まり」が出品されていることでも注目されています。11日間の会期中、映画祭の熱気を伝えます。(大木隆士)

 私は前日の15日朝にベルリン入りしました。2月のベルリンですから、もちろん寒いです。それでも午後からは暖かな日差しも降り注ぎ、映画祭開幕を祝福するかのようでした。

 メイン会場はポツダム広場の近くにあり、オフィスビルが並び、飲食店や小売店も多く、ショッピングモールもあるにぎやかな地域です。リゾート地を会場にしたカンヌやベネチアとは違い、都市で開かれる映画祭です。

 筆者にとっては、2018年以来5年ぶりのベルリン。人通りもにぎやかで、新型コロナウイルスの影響を感じさせません。ポスターも各所に貼られ、開幕に向け雰囲気を盛り上げています。

 今年のコンペティション部門には、19作品が集まりました。ベルリンのコンペは傾向として、社会派の作品が集まるとされますが、ドキュメンタリーあり、アニメーションありと、ラインアップは多彩です。

 「恋人たちの失われた革命」などで知られるフィリップ・ガレル、「東ベルリンから来た女」のクリスティアン・ペッツォルト、「ハンナ・アーレント」のマルガレーテ・フォン・トロッタら実力のある監督の新作も並びますが、むしろこれから世界に知られていくようなフレッシュな監督たちが多く、興味深い顔ぶれとなりました。

 その中で注目は、「すずめの戸締まり」です。日本のアニメーション作品としては、2002年の宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」以来、実に21年ぶりの参加です。「千と千尋」が最高賞の金熊賞受賞でしたから、それに続くことができるでしょうか。

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