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半年余りで1500万部超の大増刷。今なぜ『東京卍リベンジャーズ』がアツいのか。 - 現代ビジネス

TVアニメが2021年4月から放送中、実写映画が7月9日に公開となる『東京リベンジャーズ』。原作である「週刊少年マガジン」連載の和久井健『東京卍リベンジャーズ』は、アニメ放映前の21巻発売時にはコミックスの発行部数が累計700万程度だったが現在約2300万と急激な伸びを見せている。

とはいえ『東リベ』はアニメの力で突然売れたわけでは決してない。ではいかにして今日の爆発的な人気獲得にまで至ったのか。作品立ち上げから担当編集者として携わる「週刊少年マガジン編集部」の土屋一幾に訊いた。

青年漫画誌から少年漫画誌へ

和久井健といえば「ヤングマガジン」連載の『新宿スワン』で知られるが、和久井は2015年に「ヤンマガ」から「週マガ」へと、つまり青年誌から少年誌へと連載媒体を移している。マンガ家のキャリア的に少年誌から青年誌へ移ることはあっても、その逆は珍しい。

2017年に始まった『東京卍リベンジャーズ』は移籍後2作目の作品。

「和久井先生の中に『次の作品はぜひアニメ化したい』という気持ちがあったんです。ただ、ヤンキー等のアウトローを描いた作品がアニメ化することはほとんどなくて、先生と色々考えていたんですが、そのころ『Re:ゼロから始める異世界生活』や『僕だけがいない街』が流行っていて『タイムリープものと掛け合わせればおもしろいんじゃないか?』と。そこからヤンキーマンガとタイムリープものをかけあわせた、斬新な設定ができていきました」(土屋一幾氏)

本作への和久井の気合いの入れ具合は「『新宿スワン』ではかっこよくてきれいな女性を描いてきましたが『今度は少年誌的なかわいい女の子を描く』と意気込んでいて、連載開始前にヒロインのヒナの登場シーンの見開きをペン入れして仕上げしたものを何度も描いては自主的に全ボツにして描き直していらっしゃいました」というエピソードからもうかがえる。

橘日向の初登場シーン(第1話より) ©和久井健/講談社

「和久井先生の絵の改造ぶりはすごいですよ。たくさんの読者に届けるにはどうしたらいいかをめちゃくちゃ考えている。青年誌と少年誌で描き分けているだけでなくて、連載が始まって以降も少しずつ絵柄を変えていらっしゃいます」

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