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堀ちえみ、誹謗中傷犯の摘発は「氷山の一角」 人権無視の言葉で心折れたことも「病を乗り越えたことは間違いだったのでは」 - - ねとらぼ

 タレントの堀ちえみさんが6月21日にブログを更新。自身を誹謗(ひぼう)中傷した犯人が摘発されたことについて、「あくまでも氷山の一角」だと指摘しています。

 2019年2月にステージ4の口腔がんと診断され、舌の半分以上と左首のリンパに転移した腫瘍を切除していた堀さん。6月17日に更新したブログエントリーで、堀さんの闘病生活へ悪意のあるコメントを寄せたとおぼしき者に、夫が「がんで生命の危機と闘っている人に対して茶化すのにもほどがある」と激怒したことに言及し、「物事にはやっていいことと、悪いことがあります」「ものには限度があると思うのです」とつづっていました。

 堀さんの事件を捜査していた警視庁は21日、東京都迷惑防止条例違反の疑いで、奈良県奈良市に住む45歳女性を書類送検。この女性は2020年10月から2021年5月にかけて、堀さんのブログへ約160件の誹謗中傷コメントを残したとされており、「堀さんが大嫌いだった」と容疑を認めているとのことです。

 犯人の書類送検を受けて、堀さんは一連の事件による影響をあらためて回想。ブログ執筆以外にスマートフォンを操作せず、エゴサーチもしたことがなかったものの、ずっと前から「目に余る酷い書き込み等がある」という事実は把握していたといいます。

 犯人の手口はエスカレートしていき、「汚い言葉で罵って、人権を無視するような言葉」をブログにかき立てるだけでなく、仕事の関係者にまで直接連絡したり、クレームを各方面に入れたりするなど、到底看過できない状態に。

 最初のうちは「言いたい人にはとことん言わせておけばいい」とのスタンスだったものの、死を望むようなコメントの数々に「あの時に病を乗り越えたことは間違いだったのではないか」と口腔がん手術が過ちだったように何度も錯覚してしまいそうになったこともあり、警察へと相談するに至ったとのことです。

 堀さんは「今回のことは私の事案であっても、あくまでも氷山の一角です」と、数ある誹謗中傷の一例にすぎないとし、SNSを発信する立場の人間が「何をされても、我慢しなければならないというのは、違う」と断言。匿名の相手であっても現在では特定可能だと指摘した上で、「心ない誹謗中傷を受ける人が、これ以上出ませんよう」と心からの祈りでまとめていました。

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