「もし、赤ちゃんが話せたらどんなクレームが寄せられ、相談員(親)はどう答えるだろうか」の発想から生まれた書籍『#赤ちゃん相談室』のキレ味が抜群です。
『#赤ちゃん相談室』は、Twitterで流行した同名のハッシュタグがきっかけで誕生した書籍。「夜中に知らない男性が部屋に入ってきます」「ネンネしようねと言われ不快です」といった赤ちゃんならではのクレームに、「それはパパです」「夜中の3時です」とカスタマーサービス風に対応する親の回答が掲載された子育てあるあるのQ&A集となっています。
書籍の発売は2020年7月でしたが、購入者のツイートが話題になり再び注目されているのをうけ、ねとらぼ編集部は『#赤ちゃん相談室』の担当者に話を聞きました。
── 書籍化のきっかけについて教えてください。
Twitterで偶然ハッシュタグ「#赤ちゃん相談室」を目にしたことです。罪なく笑える内容でありながら、わかりみもすさまじく、気付けば小一時間読みあさっていました。カスタマーサービスセンター風の表現により、赤ちゃんのお世話で大変な思いをしている人もそうでない人も、皆で一緒に笑いあえる空気が素晴らしく「書籍になればいいのに〜」なんてすっかりいち読者のつもりでいました。ところが、すぐに「もし書籍にするならこんな形で…」といった構成が浮かび始め、タグ主であるもーちゃんさんに打診した次第です。
── ネタ選定のポイントはありますか?
たくさんの方の共感を得て盛り上がれるよう「あるある度」の高さが1つの選定基準です。さらに、みなさまが投稿されているQ&Aの背景には、少なからず育児の悩みがあるのもポイントです。それらに対しての専門家(小児科医・森戸やすみ先生)のアドバイスを掲載し、手軽な育児書としても使えるよう構成しています。
── 発売後の反響や再びSNSで話題になっていることについてお聞かせください。
今回、発売から半年以上たったタイミングで、読者の方の何気ない感想で再度バズりました。するとこのハッシュタグがまた活性化し始め、今赤ちゃんのお世話真っ最中であると思われる親や保育者の方たちが新たな投稿をしています。
「#赤ちゃん相談室」の世界では、赤ちゃんがお客さま、回答している親や保育者の方たちが店舗のスタッフ。赤ちゃんが生まれれば、新店舗オープンという設定です。本の発売後も次々と新たな店舗が開店し、かわいいクレーマーとともに専属となる新スタッフも誕生します。きっと旧スタッフは戦友が増えたことを喜び、後続の新スタッフは先達がいる心強さがあるでしょう。今回は発売後しばらくしてから再び話題になっており、そんな循環を実感しています。
育児は幸せにひたっている暇もないほど、無理ゲー的な瞬間だらけです。しかし令和の時代である今、頼る人が少ない核家族が多くなっている環境でも、私たちにはSNSという心強いツールがあります。SNS上の情報は玉石混交ですのでもろ刃の剣でもありますが、「#赤ちゃん相談室」は笑い・コミュニケーション・いやしの場。育児の共感を超えてたくさんの人と笑いあえる、架空の小劇場であり、心の休息所……いや、もはや救護施設かも。その舞台であるカスタマーサービスセンターがますます楽しく広がっていき、たくさんの方のお役に立てば幸いです。
なお、再び話題になってからAmazonと楽天で一時売り切れになったほか、電子版の人気が急上昇したとのこと。楽天では単行本の在庫切れが解消されており、1320円(税込)で販売中です。
(C)『#赤ちゃん相談室』(宝島社)
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