テレビ朝日系ドラマ「相棒」のシリーズ20作目となる「相棒season20」(水曜午後9時)が10月にスタートすることが25日、分かった。

「season14」から、相棒として組んできた水谷豊(69)演じる杉下右京と反町隆史(47)演じる冠城亘のコンビは7シーズン目に突入。season1~7の第9話まで寺脇康文が演じた亀山薫に並ぶ。

2000年に土曜ワイド劇場でスタートし、02年から連続ドラマ化された。「これだけ続けてきたのでいいかげん、慣れてもいいのになかなか慣れない」という水谷は、メモリアルシーズンという節目に「『よくこれだけやってきたな』と、ふと思うこともありますが、基本的にはいつもと同じでありたいと考えています」と語った。

反町は「7年も同じ役を演じるってなかなかないこと」としみじみ。続けて「そう考えると、水谷さんの20年という数字はとんでもなく重いもの。同じような状況の撮影でも毎回、シチュエーションや内容などさまざま違っているわけで、長い月日の中では語り切れない多くのことがあったんだろうなと想像すると、改めて20という数字のすごさを実感します」と倍以上のシーズンをこなしてきた水谷へ敬意を示した。

長年「右京」を演じてきた水谷は「ロケ先で出会った子どもたちに『右京さんって名前なんて言うの?』と聞かれたときには、『みんな僕の名前、わからなくなってるんだな』と思い、それだけ長く演じてきたんだなと実感しました」と笑った。

00年から放送してきた「相棒」全366話の平均視聴率が16・0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と常に高視聴率をマークし続けてきた。新シリーズにも期待が高まる。水谷は「『相棒』は内輪の人間も油断できない人物だらけで、まったく先が読めない。それでも次から次へと新しい事件に向かっていかなければならず、本当に『この先、どうなってしまうのか』と思います。これから、誰がどんなことを我々に仕掛けてくるのか、怖さと面白さに期待しています。どんなことにも恐れず立ち向かっていこうと、2人で気持ちを奮い立たせています」と見どころをたっぷりと語った。

反町は、同作について「『相棒』の登場人物は全員が全員、怪しい。それが面白いところ。最後まできっちりご覧になっていただきたいと思います」と期待を込めてアピールした。