【4月18日 AFP】英ロンドン近郊のウィンザー城(Windsor Castle)内にある聖ジョージ礼拝堂(St George's Chapel)で17日、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の夫フィリップ殿下(Prince Philip)の葬儀が営まれた。女王にとって、73年間にわたり連れ添った殿下との最後の別れとなった。
午後3時(日本時間同11時)、葬儀の開始に先立ち、全国で国民が1分間の黙とうをささげた。フィリップ殿下の遺体を納めたひつぎは、殿下自らが設計に関わったランドローバー(Land Rover)の特別仕様車で礼拝堂に到着。エリザベス女王は黒の喪服に黒のマスクを着用して着席した。
新型コロナウイルス感染対策で参列者は30人に制限されたが、葬儀の様子はテレビ中継され、多数の国民が視聴。参列者は全員マスクを着用し、互いとの距離を取って着席した。葬儀は50分にわたり続き、殿下のひつぎは永眠場所となる礼拝堂内の王室墓廟(びょう)に安置された。
参列者の大半は近親者で、女王夫妻の子どもであるチャールズ皇太子(Prince Charles)、アン王女(Princess Anne)、アンドルー王子(Prince Andrew)、エドワード王子(Prince Edward)の4人に加え、孫のウィリアム王子(Prince William)とヘンリー王子(Prince Harry)兄弟が出席した。
王子兄弟が公の場で対面したのは、ヘンリー王子が昨年、妻のメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)と共に米国に移住して以降で初めて。王子2人の仲は、ヘンリー王子の移住や、メーガン妃と共に行った痛烈な王室批判をめぐり険悪となっているとも伝えられている。メーガン妃は現在、第2子を妊娠中で、医師から渡航を控えるよう勧められたため、葬儀は欠席した。(c)AFP
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