女優の上白石萌音、深津絵里、川栄李奈が3人のヒロインを演じる2021年後期のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』が3月中旬にクランクイン。最初に登場するヒロイン・橘安子を演じる上白石も、3月26日から撮影が始まった。朝ドラ初出演にしてヒロインを務める上白石に、朝ドラに抱いていた印象、クランクインした感想、演じる安子や脚本の魅力など、話を聞いた。
本作は、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母(安子)、母(るい)、娘(ひなた)の3世代のヒロインが、戦前から戦後、そして令和まで物語を紡いでいく100年のファミリーヒストリー。3人のヒロインで物語を描くのは朝ドラ史上初となる。安子役に上白石、るい役に深津、ひなた役に川栄が決定。上白石と川栄は、オーディションで3061人の応募者の中から選ばれた。脚本は、連続テレビ小説『ちりとてちん』(2007)に続き、連続テレビ小説2作品目の執筆となる藤本有紀氏が手がける。
上白石は、朝ドラに抱いていた思いを「憧れでした。でも、自分がヒロインをできるとは思っていなかったので、いまだに我に返ると『すごいな』と思ったりします。いろんな俳優の先輩方に『萌音ちゃんは絶対いつか朝ドラ出るよ』と言われ続け、おこがましいなと思いつつも密かな夢として抱いてきました」と明かし、出演が叶い喜んでいる。
出演が決定したときは「みんな本当に喜んでくれました」と周囲の反応も明かし、「特に祖父母が、朝ドラ大好きで『いつか出てほしい』と言われていたので、『また生きがいができた』と言ってもらえてすごくうれしかったです」とにっこり。「やはり反響はとても大きくて、発表された日は、誕生日よりメールが来たかもしれないです(笑)。本当にたくさんの方が楽しみにされているドラマなんだと改めて感じました」と語った。
クランクインしてからは、現場の人たちの朝ドラへの愛や熱意に感動しているという。「みなさんが朝ドラをいかに愛していらっしゃるかひしひしと感じます。脚本も素晴らしいですし、それを最高の形で届けようという熱意に感動しながら、私も熱くなっています。すごくお芝居しやすい環境だなというのが第一印象で、一番に心が動くことを考えてくださる、とても贅沢な現場です」。
また、「毎日現場に行くのがうれしくて仕方ない日々を過ごしています。このチームは本当に明るくて、太陽のような明るさを持ったチーム。撮影の初日からすでにファミリー感があり、そんな中で安子としてのびのびとお芝居をさせていただいています。セットや美術、衣装なども全部素晴らしくて、現場にいるだけで物語にスッと入れるような環境を作ってくださり、本当に日々楽しいです。プレッシャーもありますが、安子らしく自由に生きることができたらと思っています」と生き生きと語った。
朝ドラの撮影が始まってから「朝を大事にしたいという思いが強くなった」という変化も告白。「もともと早起きは苦手ですが、朝ドラを届けるんだったら、私もいい朝を過ごさなきゃという思いが芽生え、朝シャキッと起きてしっかり朝ご飯を食べて現場に行くというのを大事にしています」と明かし、「朝ドラに朝を変えてもらいました。朝ご飯大事です!」と満面の笑みで話した。
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